2013年1月31日木曜日

いい新年を迎えられたよ!(おいおいおい


こんにちは。千葉です。

日に日に(ってまだ三日目だけど)Bluetoothキーボードに慣れてきました。これならけっこういけそうな、気がします(確信ではなく)。ちなみにブツはこれでした。




ちょっとデカいけど、用途的に10キーが必要だったので選択肢なし、すなわち迷う余地なし(笑)。いちおうMacとPCで入力モードを切り替えられるからWindowsの人なら気にならないだろうし、前に使っていた有線キーボードはMac配列だったからまだ忘れてないから使い方も勘でいけそう(笑)。ああそうか、これならタブレット端末でもいいのかあ…(予算予算


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さて、最近はこれ関係の話しかしてないような気がしますが、ついに迎えた新年ですから!おめでたいんですよ!
なお、この執拗なボケは春節とは関係ありません。

◆ベルリン・フィルのジルベスターコンサート2012


ラモー:歌劇「レ・ボレアド」から 四つの舞曲
  アレグロ ロンド風コントルダンス 前奏曲 コントルダンス
ヘンデル:
  歌劇「ロターリオ」から アデライーデのアリア
  歌劇「テゼオ」から アジレアのアリア
ラモー:歌劇「レ・ボレアド」から ガヴォットと間奏曲
ヘンデル:
  オラトリオ「時と悟りの勝利」から 快楽のアリア
  歌劇「ガウラのアマディージ」から メリッサのアリア
ドヴォルザーク:
  スラブ舞曲 作品46 第一番
  スラブ舞曲 作品72 第四番
  スラブ舞曲 作品46 第三番
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第二組曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第一番 ト短調
<アンコール>
J.シュトラウス:ポルカ「ハンガリー万歳!」


まだ一見しただけなので、それも深夜の放送を見ただけですから、ざっくりとした印象論になりますがいくつか第一印象としてメモしておきます。

・ラモーへのアプローチが本当に同時代アプローチになってる!

1993年客演時の映像と比べれば一目瞭然、当時としてはそれなりに刈り込んだ編成だったのだろうけれど今見ればもう、立派すぎるくらいの大編成っすよ。




この動画の最後の方に、ちょっとだけラモーが流れます。チェンバロは入ってるし基本ヴィブラート抜きで演奏してる、でもこれはモダンオケがちょっとバロックを演奏してみた、という体のもの。
それに対して2012年末版はもう、本当に同時代アプローチ。そしてそのいい感じの小編成の中心には巨大なテオルボが鎮座(笑)。ベルリン・バロック・ゾリステン(1995-)の活動などがあったことを考えても、1993年のこのコンサート、ラトルとの共演のために「初めてバロック弓を使った」ベルリン・フィルがここまで来たか、と。しみじみ。
ちなみに。1993年版、ラモーのあとに映る客席に当時のシェフであるクラウディオさんがいらっしゃいます。ニコニコで拍手してますよ!いい人!(何だそれ)

・バルトリはバルトリだなあ

バルトリ、いいっすよね。録音だけで聴くと共演者次第で微妙に感じることもなくはない、でも実演の記憶があるからね。よく響かせて駆け抜けるコロラトゥーラ、凄いんですから。
とはいえ彼女の持ち味はアクロバティックなコロラトゥーラだけじゃない、見事なコントロールで聴かせるピアニッシモもあるんだよ!と痛感させる幅のある選曲もお見事。

そうそう、バロックのお決まりの「芸」であるところの歌と器楽で演じられるエコー、当然のようにありましたね。オーボエとトランペットとのかけあいが、もうねえ(笑)。途中までは「モダンオケに化ける前に眠ろう」と思ってたのに、ジョナサン・ケリーとのかけ合いが面白すぎて目が冴えちゃって、けっきょく生放送で見てしまったのは何を隠そう私です(Twitterで白状しといて隠すも何もない)。

・スラヴ舞曲による「交響曲」の見立てか!

「三曲を連続して演奏するから、拍手はそのあとにお願いできますか?」とスピーチしてから始まったスラヴ舞曲、先日千葉はその意図はわからないけど、と書きましたが聴けば一発でした。ミンコフスキがラモーで編んだ「サンフォニー・イマジネール」ほど大規模ではないにせよ、明らかに古典派以前のシンフォニーを思わせる「急→緩→急」の構成に並べられた舞曲は、ひとまとまりの交響曲のごときスケールを獲得していました。それにしても緩徐楽章にあたる第四番のスケールのでかいこと!再聴のときにははじめっからそのつもりで聴いてみよう…

・そして現代のオーケストラへ

プログラムの最後には、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第二組曲が。
ああそうそう、ラトル&ベルリン・フィルはこういうリッチな、としか言いようのない音も出すんだよう。っていうか、一般にはこれが本性なのかなあ、ラトルと言ったらかつては20世紀作品の刺激的な解釈者、でしたもんね…

ともあれ、これでひとつのコンサートの中でバロックオーケストラから19世紀のオーケストラへ、そして20世紀のオーケストラへと姿を変えて見せたわけですね、いやはや。離れ業にもほどがありますって。凄いわ、としか千葉には言いようがありませぬ。いやあ、素晴らしいね。

そうそう、アンコールにもさらっと触れますか(笑)。
一曲目のハンガリー舞曲、笑っちゃうほどオーケストラの「素」でしたね、ラトルはブラームスだと完全に手綱を緩めるんですよね、いつもいつも(笑)。
そして大晦日ですからね、シュトラウスもいいんじゃないかな(笑)。ウィーンでは元旦だけじゃなくて、その前二日同じプログラムで演奏会やってますし。それにあれでしょ、退任後はラトルもきっと(あとは言うまい)。

さてと、どうやって今年の来日公演を聴きますかね、いろいろと算段しなっきゃ(笑)。東京公演か、それともラトルいわく「ベルリンに持ち帰っちゃダメかな?(笑)」な復活のミューザ川崎シンフォニーホールか、とかいろいろと、ね。
ということで録画された皆さん、参考になんかしてくださらなくてけっこうですので、とにかく楽しんでね!(笑)ではまた。




いくつか本文と関係のあるディスクを紹介しておきますね。それにしても、アルバムのジャケットを拝見していると、バルトリさんがどこへ向かっているのか心配になる今日このごろです(笑)。

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