2016年4月9日土曜日

4月はアーノンクール、ムーティ、バレエ(三題噺をあきらめた

こんにちは。千葉です。

ガソリンのことが気になる人は、誰か個人に執着せず同じ手法が広く使われていないか、それは根の深い問題ではないのか、問題を個人に還元せずに考えましょう。

流出した税金天国じゃなくて避難所、回避先のことが気になって仕方ない人は、この先誰の名前が出てきても同じように問題として指摘を続けましょう。

トランプたんの言動が気になる人は、クルーズたんの言動も確認しましょう。サンダースがサヨクに見える人はクリントンの過去の行動も確認して彼女の立ち位置も抑えましょう。…ってか我々、あの選挙に参加できるわけじゃないんだし、割とどうでもよくないっすか?

などなど、一切踏み込まない、結論だけの前説でした。

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今月はいつもより早くご案内しましょう、公共放送BSの看板番組の予定を。どうだ!(せいぜい1日くらいしか早くないのに威張らなくても…)


●4月11日(月)【4月10日(日)深夜】午前0時50分~

― ニコラウス・アーノンクール追悼特集 ―
・ドキュメンタリー『ミッション・モーツァルト 』
・アーノンクール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス演奏会

今年早々に亡くなられた、ニコラウス・アーノンクール追悼特集として、ドキュメンタリとそこで取り上げられたコンサート、そして最後の来日公演の再放送の三本が放送されます。

最初のドキュメンタリー「ミッション・モーツァルト」は、日本語字幕こそないもののドイチュ・ヴェレのサイトで全篇が見られます。ラン・ランと共演したピアノ協奏曲のレコーディングをめぐるものであります。いまどき珍しいセッションレコーディングの内幕、楽しみです。
(もっとも、英語字幕でもある程度はわかりますねこれ)

そして続くウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏会は、モーツァルト最後の3つの交響曲を「ひとつながりの作品」として示したことで話題を呼んだものかな、と思ったら2006年11月の来日公演の方でした。この時はブルックナーの方を聴いたなあ(そしてそれが実演を聴けた最後になりました)。
そしてウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの演奏会も来日公演でした、こちらも2006年の公演、NHK音楽祭ですね。こちらもモーツァルト、作品はレクイエム。この時は「メサイア」を(もういい!)
当時録画機器を持っていなかったので千葉は録画必須。
なおですね。月間の番組表に発表されたときには「追悼 1」ってナンバリングされていたので、期待したのですが…(未練がましい)

…そしてさらに余談というか、希望なのですが。この先もクラシック音楽を聴く中で、否応なく向き合うことになるものなので書いておきます。

千葉は、できたら追悼番組を放送してくださる際には最晩年の活動もいいけれど、亡くなって初めて明確に認識されるその人の全盛期をこそ教えてほしいなと思っています。
長い活動の経験が、その人の表現への蓄積として積まれていくクラシック音楽でこのようなことを言うのは不謹慎と怒られるかもしれませんし、クリエイターたるものいつまでも「次回作が最高です」というスタンスでありうるし、それを尊重すべきかもしれないとは思います。それでも、その人の活躍が本格的に始まった時期や、体力・気力ともに充実していた時期の表現には独特の説得力があって、それ故にその人は後年まで尊敬を得て、長く活躍されたのだろう、とも思うのです。
たとえば映画俳優ならば、その年齢に応じた仕事がその人のキャリアを飾ってきたことは誰も否定しないことでしょう。たとえば三國連太郎さんを偲ぶ際に、スーさんさんしか出てこなかったらがっかりしませんか、そんなのは千葉だけですか。亡くなられてすぐには出せなくとも、あとで若き日の作品もちゃんと放送してくれてるじゃありませんか(もっとも、公共放送の映画チームは放送枠が多いからできる面もあるのだとは思うけれど)。

千葉自身の過去の例で言えば、札幌でPMFのリハーサルをした最晩年のバーンスタインを追ったドキュメンタリに感銘をうけたのは確かだけれど、その後数十年に渡る彼の活躍を追うことで多くを学んで、結果として今に至っています(はいそこ、「悪い結果じゃないか」とか言わない)。こういう経験が一般化できるものではないのはわかっていますが、幸いなことにキャリアの初期から数多くの映像、録音が遺されているアーノンクールならば、そのキャリアを映像や録音で振り返ることは容易です。ピエール・ブーレーズもそうでしたが、単純に演奏の良し悪しに還元しきれない功績を遺された方々については、そういった配慮も含めていただけると非常に喜ばしく思う次第であります。ご清聴ありがとうございました。(ブーイング、空き缶が飛び交う中退場)

●4月18日(月)【4月17日(日)深夜】午前0時~

・リッカルド・ムーティ指揮 日伊国交樹立150周年記念コンサート【5.1サラウンド】
・ザルツブルク音楽祭2008 歌劇『オテロ』 【5.1サラウンド】

はい、戻ってまいりました(小芝居禁止)。この週はリッカルド・ムーティ大会ですね。つい先日、3月16日に演奏されたばかりの日伊国交樹立150周年記念コンサート(東京・春・音楽祭の開幕公演)が前半。SNSでは大好評だったので楽しみにしていました。ボーイトの「メフィーストフェレ」、実演でないとわからない部分がありそうでしたからせめて映像で、と思いまして。

そして後半はザルツブルク音楽祭2008の歌劇「オテロ」、ボーイトつながりの選択ですかしら(そこまで絡めなくてよろしい)。ムーティの「オテロ」は来日公演でもやってたかな、と思いましたがスカラ座でしたね。ふむ。

●4月25日(月)【4月24日(日)深夜】午前0時~

・パリ・オペラ座バレエ公演『マノン』【5.1サラウンド】
・パリ・オペラ座バレエ公演 『バレエの夕べ』

最終週はパリ・オペラ座のバレエを二本。千葉にとっては最近まるで手が回らないジャンルになってしまったバレエなので詳しくは書けませぬ。
前半の「マノン」はオーレリ・デュポンのさよなら公演、2015年5月18日の上演。後半はガラの「バレエの夕べ」、2014年10月の上演です。

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動画などは後で追加します。取り急ぎ、お知らせのみ(大見えきった割にしょぼいオチ)。ではまた。

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