2016年5月15日日曜日

書きました:バッティストーニ&東京フィルが示す「器楽的」イタリア音楽の真髄

こんにちは。千葉です。


またまた寄稿させていただきましたァン!(ちょっと疲れてます)

●バッティストーニ&東京フィルが示す「器楽的」イタリア音楽の真髄

アンドレア・バッティストーニ、「イタリア三羽烏」と称される期待の若手指揮者のひとりですね(と、今さら紹介している自分がちょっと恥ずかしい感もある)。ちなみにあとの二人は今度6月に東響に来るダニエーレ・ルスティオーニ(取材したい)、そしてMETなどでの活躍が知られるミケーレ・マリオッティ(2011年のボローニャ歌劇場の来日公演で来た)、です。

日本コロムビアが特設サイトを用意するほどに力を入れているマエストロ、見せてもらおうか、その能力とやらを!と、仮面をつけて赤い乗り物に乗って取材に伺いました(一部嘘)。

で、入魂の記事を書かせていただいたとおりなので、できましたらそちらをお読みください

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書き足りない部分は正直ありますが、せっかく東京フィルハーモニー交響楽団YouTubeチャンネルに多くの動画がありましたので、まずは聴いてみていただきたい気持ちが強くございましてあのような構成になっています。ほら、近くばよって音に聞け、であります(それ違う)。

昨日14日は文京シビックホールのコンサートに伺ってまいりましたが、定期のリハで聴かせた楷書体の演奏ではなく、すでに取り上げた作品をよりこなれた形で演奏する行書体だったように思います。すこし崩したところで演奏は楽譜からの読み取りによる真摯なものであることは変わらず。若いマエストロなので、聴くたびに演奏スタイルに違いがあることもございましょうし、もしかするとリハーサルとコンサートでやり方を変えるのかも、などと思ったりして。

なお、この日のプッチーニを聴いて、しみじみと「トゥーランドット聴きたかったなあ…」と思いました。藤原様でも二期会様でも新国立劇場様でもいいので(だいぶ無礼な物言い)、彼の「ラ・ボエーム」やってくれませんかお願いします。冒頭だけじゃ足りないっす(厳密には「ラ・ボエーム」冒頭ではないんだけど)。

まだ30歳にもなっていない彼の演奏、もっといろいろと聴いてみたくなりました。そんなわけで月曜の定期にも伺います。コンサート前には書いておきたくないこともありますので公演の後にはもうひとつ記事を書きます。

そうですね、軽いネタバレになるかもしれないことを言いますなら。
・彼の演奏は張りきった強音も魅力的だけど、弱音部の作りこみをこそ聴いてほしい(リハーサルで多く時間をかけたのはむしろそちら)
・すっごくマーラーが聴きたくなる、一番なんかじゃなく20世紀に入ってからの曲(これは未だ言えない)
あたりでしょうか。あとは記事参照ください。彼の演奏を知っている人にはきっとわかっちゃうことも多いでしょうから。

もしかすると「こんなにリハーサルを聴いてもコンサート楽しめるの?」と思われるかもしれないのですが、リハーサルはリハーサル、コンサートはコンサート、です。厨房をいくら取材しても料理の味は食べてみるまでわからない、です。
そんなわけで今、明日のコンサートがとっても楽しみですし、当日はさらに集中して聴こうと思っております。皆さまもぜひ、映画「道」を見てからコンサートに行こうね!(ちょっと遅いか)

ということで予告どおり全面改稿しました。ご容赦のほど。ではまた。

追記。

初日の反応を見る限りだと曲が相当に知られていない模様で(千葉は「映画音楽が好き」な層とクラシック音楽を聴く層にはずれがあると日頃から感じている)、もしかするとレスピーギ大好き吹奏楽青少年たちにも情報が届いていない気配を感じてきました。学生券も出るのに!

ということで援護射撃、ロータのバレエ組曲「道」と、レスピーギの「教会のステンドグラス」(英語だと"Church Windows"という味も素っ気もないタイトルに)だけ貼っちゃいます。これよりずーっと面白いよ!あと、アンコールがあるよ!(もう初日やったから許してください)






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なお、こういうのもございます。リハーサルで聴いた「教会のステンドグラス」はもっと強烈でしたので(配信動画と生演奏を比べないように)、ぜひ会場で。



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