2016年11月1日火曜日

読みました:紀田順一郎「[増補]20世紀を騒がせた本」

こんにちは。千葉です。

切実にお仕事募集します。応相談。

****************

応相談なのでこの話はおしまい。以下読み終わった本の話をします。

紀田順一郎のこの本、前にも手をつけてしかし読了できなかった記憶がある。ものを知らなすぎるとていねいに教えてくれる本さえ読めないのだ、という好例になってしまったぜこんちくしょう。
本書では、タイトルのとおり20世紀に話題となり、あるいは騒動の元となり、はたまた災厄をもたらし、と大きく影響を与えた本をその時代におき直して改めて紹介する本だよ。そんなにていねいに教えてくれる本なのに、前に手を出したときにはピンとこなかったんだよ。バカだなあ、あっはっは(捨て鉢)。

本書で詳細に取り上げられる本は以下の通り。

フロイト「夢判断」
ヒトラー「わが闘争」
ロレンス「チャタレイ夫人の恋人」
ミッチェル「風と共に去りぬ」
ルィセンコ「農業生物学」
アンネ・フランク「アンネの日記」
ボーヴォワール「第二の性」
カーソン「沈黙の春」
ソルジェニーツィン「イワン・デニーソヴィチの一日」
毛沢東「毛沢東語録」
ラシュディ「悪魔の詩」

えーっと、この中で千葉が既読だったのは、あのその「風と共に去りぬ」だけです。すみません!
フロイトはたしか「精神分析入門」を買った気がする(読んだとは言ってない)、「アンネの日記」も抜粋なら読んでいるけど、今となってはそれは読んだうちに入るのかどうか。ソルジェニーツィンは「収容所群島」ともども読もうと思いつつ、あらかじめ予想される重たさにちょっと。生物学は高校でもやってないから手が出ない、ヒトラーとマオは気が進まない(この二人が同列だと言いたいわけではない)、ラシュディは訳が微妙と聞いて手が出せない。「チャタレイ夫人の恋人」は映画をちらっと見たかなあ…(昔はお色気枠に入っちゃった映画を深夜に放送していたものなんですよええ)

それらの本を読んでいなくてもわかるように解説してくれている本書は、本当にありがたいものなのに、かつての千葉はそこに知らない情報が多すぎて読み進められなかったんですね、悲しいのう。ほら、知らない言語を聞き続けていると眠くなっちゃうこと、あるじゃないですか。そういう感じです(何を偉そうに)。当時は歴史、あまり興味なかったんだねえ私。はあ。

作品が成立した時代は本書が説明してくれるし、その時代で果たした役割も書かれてます。だからかつての千葉のように、「何この本、知らないこと多いんですけど~」と弱気にならず、とりあえず手にとって見てくださいな。新しい本ではないけど。20世紀の振り幅の大きさ、そして過去との連続性、今思えば現在にも直接つながる出来事の振り返りなどなど、いろんな読み方ができると思いますので。

以上かんたんなご紹介でした。20世紀のうちに原本が出ていてしかも平凡社ライブラリーに入っている古い本ではありますけど…ではまた、ごきげんよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿