2017年1月23日月曜日

井上道義と新日本フィルによるオール武満徹・プログラム

こんにちは。千葉です。

興味深いコンサートのご案内と、その紹介動画をご紹介(わざとややこしく書かない)。つい先日紹介したハンブルクのエルプフィルハーモニーこけら落としプログラムを賞賛してこちらに気づけないようではいけませんな、という反省込みでご案内します。

●新日本フィルハーモニー交響楽団 #568 ジェイド<サントリーホール・シリーズ>

指揮:井上道義

歌:大竹しのぶ
ピアノ:木村かをり
ヴァイオリン:崔 文洙(新日本フィル ソロ・コンサートマスター)
クラリネット:重松希巳江(新日本フィル 首席クラリネット奏者)
チェロ:富岡廉太郎
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

曲目: 演奏曲の作曲はすべて武満徹

シャンソン「聞かせてよ愛の言葉を」(蓄音機での再生)

死んだ男の残したものは
2つのレント(抜粋)
リタニ - マイケル・ヴァイナーの追憶に -
弦楽のためのレクイエム
グリーン
カトレーン(オ-ケストラ版)
鳥は星形の庭に降りる
訓練と休息の音楽 ~『ホゼー・トレス』より(3つの映画音楽)
『他人の顔』より ~(3つの映画音楽)

一つの演奏会を一人の作曲家の作品で、いわば”個展”として開催するのはよくあること、それがアニバーサリーイヤーならなおのこと。ということだったのでしょう、武満徹の作品、それもオーケストラ・コンサートだけれど歌あり室内楽ありの幅広い選曲による演奏会が、新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会として1月26日に開催される、というわけです。
武満徹は1996年に亡くなられていますので、日本でのやり方ですとアニバーサリーイヤーを過ぎてしまった格好ではあるけれど、以前ネッロ・サンティがヴェルディ・イヤーに「彼の誕生日からアニバーサリーイヤーが始まる(から、ヴェルディ・イヤーは2013年の10月に始まるんだよ)」と語っていらっしゃいましたので、ここは昨年2月に始まった没後20年の〆と捉えていただき、ぜひ盛況に開催されますよう。

この公演を前に、このプログラムを編んだ当事者であるところの指揮者、井上道義と、武満徹ご息女でいらっしゃる武満真樹(両名とも敬称略)による対談動画が、新日本フィルハーモニー交響楽団YouTube公式チャンネルより配信されておりますので、ぜひご覧ください。五分弱の、井上道義らしい率直な語りが楽しめますよ。




このお二人の語りに何かを付け加える僭越は避けさせていただき、紹介は以上にておしまい。ではまた、ごきげんよう。

(私、他用故にこちらにはお伺いできないのです。この貴重な機会を多くの方が楽しまれますように、という思いでご案内させていただきました)

※追記。やっぱり楽しそうでしたね、このプログラム。冒頭のシャンソン(武満徹にとっての原点)から。


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